保存、プレビュー、ビルド

Sencha Architect では、Architect ツールバーのボタンを使用してアプリケーションの保存、プレビュー、シミュレーション、ビルドを行える簡易なアクセスを提供しています。

プレビューでは、プロジェクトをブラウザに表示できます。

シミュレーションでは、Sencha Touch の iOS または Android 向けアプリケーションを、実際のモバイルデバイスに展開せずローカルな開発環境でテストできます。有効化または無効化されているデバイス機能の一覧は、iOS または Android のドキュメンテーションを参照してください。

注意 シミュレーションを行うには、シミュレータまたはエミュレータが実行されていることが必要です。Architect では、実行されているシミュレータまたはエミュレータにプロジェクトを表示します。Android SDK エミュレータまたは iOS Xcode シミュレータの起動方法に関する情報は、Android または iOS のドキュメンテーションを参照してください。

アプリケーションのビルドとは、他の人が使えるように、配布できる形にパッケージ化することです。社内であれインターネット経由であれ、アプリの配布には欠かせません。Sencha Touch アプリケーションについては、Google Play ストアまたは Apple Store への公開が望まれる場合が多くあります。

注意:プロジェクトは、プレビュー、シミュレーション、ビルドを行う前に保存してください。保存するまでは、プレビューとビルドのボタンが無効化されています。

重要

  • Architect 3 のビルドおよびシミュレーションの機能では、packager.json ファイルを上書きします。Architect 3 を使用する際には、このファイルを変更しないでください。ビルドパラメータにこのファイルを提供している Architect または Touch のバージョンをアップグレードする際には、このファイルをバックアップしてください。旧バージョンの packager.json ファイルが上書きされてしまった場合、Architect の初回アップグレード時に作成された XDA ファイルから復旧できます。XDA ファイルは圧縮されていますので、解凍してファイルを探します。

はじめに

Sencha Architect ツールバーには、アプリの保存、プレビュー、ビルド、発行、シミュレーションを行えるボタンが用意されています。

Ext JS プロジェクト:



Touch プロジェクト:

Touch アプリ用の Architect には Test(Appurify)ボタンがあります(有効化されている場合)。

この Appurify ボタンを使用すると、Appurify のテスト環境にアクセスできます。詳細は、Appurify の使用を参照してください。

プロジェクトの保存

ツールバーで提供する [Save(保存)] ドロップダウンメニューには、プロジェクトの保存方法やライセンスに関するさまざまなオプションが用意されています。

プロジェクトの保存は、 Cmd+S (Mac)や CTRL+S (Windows および Linux)を押すことによっても行えます。

  • Save(保存) - プロジェクトを保存します。Save Path(保存先のパス)Application Name(アプリケーション名)Project Name(プロジェクト名)を指定します。

  • Save Project As(プロジェクトに名前を付けて保存) - 保存する前にプロジェクト名を変更します。

  • Save Entire Project(プロジェクト全体を保存) - (初回保存後までは無効) プロジェクト内の全ファイルを、開かれているか否かに関わらず、強制的に再保存して上書きします。通常の Save(保存)では、開かれているアイテムのファイルか、Architect の現在のセッションで変更されているファイルのみを保存します。

注意:プロジェクトを保存することは、商用のアプリケーション(無料でも有料でも可)を作成することを意味します。GPL(オープンソース)にライセンスを変更するか、Sencha Complete または Sencha Touch Bundle を購入している場合には、インストールと設定ガイド の「アプリケーションのライセンス」セクションを参照してください。

プロジェクトの初回保存時には、Architect により [Save Project(プロジェクトを保存)] メニューが表示されます。

プロジェクトを保存する方法は次のとおりです。

  1. Save Path(保存先のパス) - [Browse(参照)] ボタンをクリックして、プロジェクトファイルの保存先のパスを選択します。

  2. App Name(アプリ名) - 作成するアプリケーションの名前を指定します。初期ビューで定義するこのアプリケーションのコードの最初のステートメントにこの名前が表示されます。

  3. Project Name(プロジェクト名) - プロジェクトのフォルダ名とファイル名を指定します。

ソフトウェア要件

プロジェクトのプレビューとビルドには、次のソフトウェアが必要です。

  • Ruby - Sencha Cmd(Architect により自動インストール)では Ruby を使用して CSS ファイルを SCSS ファイルにコンパイルします。

  • Java - Sencha Cmd では Java を使用します。

  • Apache Ant - Sencha Touch Android プロジェクトでは Ant を使用して、アプリケーションの配布を行う Android Package ファイル(APK)を作成します。

これらのソフトウェアをインストールする方法は次のとおりです。

  1. Windows および Linux:[Edit(編集)] > [Architect Settings(Architect 設定)] > [Dependencies(依存関係)] をクリックします。

    Mac:[Sencha Architect] > [Preferences(基本設定)] > [Dependencies(依存関係)] をクリックします。

    次のようなウィンドウが表示されます。

  2. リンクをクリックしてインストールし、各ソフトウェアパッケージを確認します。
    インストールすると、ウィンドウが次のように表示されます。

  3. [Save(保存)] をクリックします。

その他の JavaScript ファイル用のパスの更新

プロジェクトに添付する JavaScript ファイルが他にもある場合、Architect の app.classpath 変数を更新して、使用するコードのディレクトリを指す相対パスを指定します。

app.classpath を更新する方法は次のとおりです。

  1. Architect プロジェクトのあるディレクトリに移動します。場所がわからない場合は、[Save(保存)]  >  [Save Project As(名前を付けて保存)] をクリックして Save Path を見つけます。

  2. <保存したパスのディレクトリ>.sencha > app ディレクトリに移動します。

  3. コード用に新しいディレクトリを作成します(例: app/thirdparty ディレクトリ)。この新しいディレクトリに JavaScript ファイルをコピーします。

  4. sencha.cfg ファイルを編集して、この新しいディレクトリの相対パスを app.classpath 変数に追加します。例:

    app.classpath=${app.dir}/app,${app.dir}/app.js,${app.dir}/thirdparty

Web サーバーの取得

Sencha Architect を使用した開発にローカルのウェブサーバーは不要ですが、ローカルのコンピュータでプロジェクトをプレビューするには必要です。ローカルのウェブサーバーがない場合、XAMPP のようなサーバーを使用するか、Sencha Cmd バージョン 3.1.1 以降に同梱されている Sencha Cmd ウェブサーバーを使用できます。

注意:

  1. Sencha Cmd ウェブサーバーでは PHP が機能しません。Architect では一部のサンプルで PHP を使用しており、また Sencha Cmd ウェブサーバーではコンピュータ外へのサービスを提供できないため、XAMPP または Apache ウェブサーバーなどを使用することを推奨します。

  2. ウェブサーバーとして Sencha Cmd をインストールする場合、ディレクトリをアプリケーションを実行するディレクトリに変更し、コマンドラインに sencha web start コマンドを入力して Sencha Cmd ウェブサーバーを起動します。Sencha Cmd ウェブサーバーは http://localhost:1841/ という URL でサービスを提供します。また、-p port_number オプションを使用して代替ポートを指定することもできます。このウェブサーバーは、CTRL+C を押してプロセスを終了させるまで、コマンドラインウィンドウで排他的に動作します。もう 1 つコマンドラインウィンドウを開いて sencha web stop コマンドを入力して、ウェブサーバーを停止することもできます。

証明書の作成(Touch プロジェクトのみ)

iOS または Android を使用する Sencha Touch プロジェクトには証明書が必要です。

  1. iOS - Apple の iOS Provisioning Portal にログインして、開発および配布の証明書を取得し、アプリを登録して App ID を取得し、プロビジョニングプロファイルを作成します。アクセスするには、開発者向けのライセンスを購入することが必要です。開発者向けのツールと Xcode エミュレータをダウンロードすることもできます。
    Provisioning Portal で証明書をリクエストする前に、Mac OS X で提供されている openssl ツールを使用して証明書署名要求(CSR)を生成します。

    > openssl req -new -key myprivatekey.key -out mycert.csr 
    Loading 'screen' into random state - done
    You are about to be asked to enter information that will be incorporated into your certificate request.
    What you are about to enter is called a Distinguished Name or a DN.
    There are quite a few fields, but you can leave some blank.
    For some fields there will be a default value,
    If you enter '.', the field will be left blank.
    ----- Country Name <2 letter code> [AU]: US State or Province Name <full name> [Some-State]: My State Locality Name <eg, city> []: My City Organizational Name <eg, company [Internet Widgits Pty Ltd]: MyCompany, Inc Organizational Unit Name <eg, section> []: Common Name <eg server FQDN or Your name> []: com.mydomain Email Address [] [email protected]
    Please enter the following 'extra' attributes to be sent with your certificate request A challenge password []: An optional company name []: >

    CSR ファイルを作成したら、Apple Developer ポータルの Certificates セクションに移動します。[Add] ボタンをクリックして iOS App Development という証明書タイプを選択し、証明書を作成します。作成したCSRファイルをアップロードするように求められます。アップロードが完了すると、iOS Certificateを生成してダウンロードできます。

    この openssl ツールは Windows にも提供されています。

  2. Android - Android SDK の keytool コマンドを使用してアプリの証明書を作成します:

    $ keytool -genkey -v -keystore C:\keys\mykeystore -alias myappkey -keyalg RSA -keysize 2048 -validity 10000
    Enter keystore password: <password>
    What is your first and last name?
      [Unknown]:  Polly Hedra
    What is the name of your organizational unit?
      [Unknown]:  App Development
    What is the name of your organization?
      [Unknown]:  MyCompany
    What is the name of your City or Locality?
      [Unknown]:  Silicon City
    What is the name of your State or Province?
      [Unknown]:  California
    What is the two-letter country code for this unit?
      [Unknown]:  US
    Is CN=MyPassword, OU=App Development, O=MyCompany, L=Silicon City, ST=California, C=US correct?
      [no]:  yes

    Generating 2,048 bit RSA key pair and self-signed certificate (SHA1withRSA) with a validity of 10,000 days for: CN=MyPassword, OU=App Development, O=MyCompany, L=Silicon City, ST=California, C=US Enter key password for <myappkey> (RETURN if same as keystore password): [Storing C:\keys\mykeystore] $

プロビジョニングファイルの作成(iOS プロジェクトのみ)

App ID を、iOS の証明書および対象のアプリケーションの実行が許可されたデバイスにリンクします。

プロジェクトのプレビュー

プレビューとは、プロジェクトを ChromeSafari といったブラウザに表示することです。プレビューを行うには、[Preview(プレビュー)] ボタン押下時にウェブサーバーが実行されていることが必要です。

プレビューを行う方法は次のとおりです。

  1. 使用するウェブサーバーがプロジェクトにアクセスできる場所にプロジェクトディレクトリを作成します。Sencha Cmd ウェブサーバーを使用している場合、このディレクトリはコンピュータ上のどの場所にあってもかまいません。別のウェブサーバーを使用する場合、ウェブサーバーがアクセスできる場所にプロジェクトディレクトリを用意します。

  2. プロジェクトを保存します。

  3. ウェブサーバーを起動します。

  4. Architect ツールバーで [Preview(プレビュー)] ボタンをクリックします。

    任意のアプリケーションに対して [Preview(プレビュー)] ボタンをクリックすると、次のウィンドウが表示されます。 [Preview(プレビュー)] をクリックすると、ブラウザウィンドウでアプリが表示されます。ブラウザが起動済みであった場合、ブラウザのタブが追加されます。

    1. URL Prefix(URL プレフィックス) - ウェブサーバーがファイルを提供するコンピュータ上の場所を URL で入力します。Sencha Cmd サーバーを使用しており、ファイル公開ディレクトリの中からデフォルトのポートを使ってウェブサーバーを起動した場合、URL を次のように指定します。

      http://localhost:1841/<Architect のプロジェクト名>

      別のウェブサーバーを使用している場合、指定する URL についてはそのドキュメンテーションを参照してください。ほとんどの場合 http://localhost/ とウェブアプリケーションを実行するディレクトリとなります。

    2. Cache bust on preview(プレビュー時のキャッシュバスティング) - ウェブサーバーにキャッシュされた情報を使用するかどうかを示します。デフォルトでは、このオプションが有効化されていると、情報はキャッシュされず、ページリクエストのたびに新しい情報が送信されます。

下図は、ポート番号 1841 を使用しているところを示す Ext JS 出力の例です。このポート番号は、Sencha Cmd ウェブサーバーがウェブコンテンツの公開に使用するデフォルトのポート番号です。

Touch の場合、サンプルの出力は次のようになります。

ウェブアプリのビルド

ウェブアプリのビルドでは、ウェブブラウザで表示できる、プロジェクトのテストや配布用のファイルを作成できます。ビルド後のオプション変更は [Build web app(ウェブアプリをビルド)]  > [Build Settings(ビルド設定)] メニューで行えます。

ウェブアプリをビルドする方法は次のとおりです。

  • コードを最適化して、Sencha クラスライブラリのうちアプリケーションでは使用しない部分を除外します。

  • Compass と Sass を使用して CSS とテーマのスタイルを .scss ファイルにコンパイルします。ファイル名は、プロジェクトの保存時に指定した App Name(アプリ名)が使用されます。

Build web app(ウェブアプリをビルド)のオプションは次のとおりです。

  • Environment(環境) - プロジェクトのデバッグを行えるようにビルドファイルを読めるようにするには [Testing(テスト)] を選択し、最適化し圧縮してアプリケーションで使用しない JavaScript クラスを除外するには [Production(本番)] を選択します。いずれのオプションもプロジェクトのコードには影響を与えません。)

  • Clean(クリーン) - 中間ファイルと出力ファイルを削除し、最適化したビルドを生成します。

  • Publish Path(パスを公開) - 公開するプロジェクトの保存先のパスを指定します。[Browse(参照)] をクリックしてパスを選択します。

  • アクションメニュー:

    • Enable Debug(デバッグを有効化) - デバッグ用のビルドを生成し、Architect の出力ログに、各ビルドステップに関する追加情報をリストする [DBG] 文を挿入します。

ウェブアプリのビルドでは次のファイルが生成されます。

  • app.json
  • bootstrap.css
  • bootstrap.js
  • bootstrap.json
  • build.settings
  • sass/example/
  • sass/example/bootstrap.js
  • sass/example/example.css
  • theme/ext-theme-classic-<IDvalue>.css

[Output(出力)] ウィンドウと [Log(ログ)] ウィンドウでは、ビルドに関する情報を提供します。

iOS アプリのビルド(Touch プロジェクトのみ)

Sencha Touch プロジェクト用の iOS アプリをビルドする方法は次のとおりです。

  1. [Build iOS app(iOS アプリをビルド)] をクリックし、[App Summary(アプリの概要)] タブをクリックします。

    Apple Developer ポータル にアクセスし、アプリケーション名、アプリケーション ID、バンドルシード ID を取得します。(バンドルシード ID は、アプリケーション ID を Developer ポータルで表示する際に付けられている接頭辞です。10 文字の文字列で、アカウント内のアプリケーションすべてに共通です。)

  2. アプリをオンラインストアに送信して配布を開始するには、[Configuration(設定)] を [Release(リリース)] に変更します。これを行わないと、デバッグ設定が残ってしまいます。

  3. [Provision Profile(プロビジョンプロファイル)] をクリックし、[Browse(参照)] をクリックしてプロビジョニングファイルへのパスを参照します。

  4. [Interface(インターフェイス)] タブをクリックします。

    目的のデバイスタイプをクリックするか、デフォルトの設定である [Universal(汎用)] を使用します。アプリが縦位置または横位置のいずれかのみで動作する場合、使用しない向きをクリックします。[Application Icons(アプリケーションのアイコン)] をクリックして、使用する画像のサイズを調整します。アイコンのボタンで [Open File(ファイルを開く)] メニューが開き、画像の保存場所に移動できます。画像ファイルは .png.jpg、または .gif タイプを使用でき、また Architect ではファイルをプロジェクトの resources/images ディレクトリにコピーします。

  5. [Certificates(証明書)] タブをクリックします。

    Mac OS:Apple Developer ポータルでアクセス可能な証明書のエイリアスを入力します。

    Windows では、この画面は次のように表示されます。

    Windows:[Certificate Password(証明書のパスワード)] と [Password Path(パスワードのパス)] を入力します。パスワードは証明書作成時に指定したもの、パスはコンピュータ内の証明書の保存場所です。

Android アプリのビルド(Touch プロジェクトのみ)

Sencha Touch プロジェクト用の Android アプリをビルドする方法は次のとおりです。

  1. [Build iOS app(Android アプリをビルド)] をクリックし、[App Summary(アプリの概要)] タブをクリックします。

    アプリケーション名とアプリケーション ID を指定します。

  2. アプリをオンラインストアに送信して配布を開始するには、[Configuration(設定)] を [Release(リリース)] に変更します。これを行わないと、デバッグ設定が残ってしまいます。

  3. Android API レベルを、作成するアプリが動作する最小値に設定します。Android SDK Manager を使用して正しい API をインストールすることが必要です。たとえば、API レベル 19 を使用するには、事前に Android 4.4 をインストールしておく必要があります。

  4. バージョン文字列とバージョンコードをアプリに設定します。

  5. [Browse(参照)] をクリックして、インストールした Android SDK を見つけます。Android SDK はダウンロードした Android SDK の解凍先にあります。解凍したファイルの中にある sdk フォルダには、toolsbuild-toolssources といったサブフォルダがあります。

  6. アプリからアクセスする必要があるデバイスの機能に関連する権限を設定します。Android のアクセス権のリストは、Android の Manifest.permission ドキュメントを参照してください。.

  7. [Interface(インターフェイス)] タブをクリックします。

    アプリが縦位置または横位置のいずれかのみで動作する場合、使用しない向きをクリックします。[Application Icons(アプリケーションのアイコン)] をクリックして、使用する画像のサイズを調整します。アイコンのボタンで [Open File(ファイルを開く)] メニューが開き、画像の保存場所に移動できます。画像ファイルは .png.jpg、または .gif タイプを使用でき、また Architect ではファイルをプロジェクトの resources/images ディレクトリにコピーします。

  8. [Certificates(証明書)] タブをクリックします。

    証明書のパスワードと証明書へのパスを指定します。証明書の作成に関する詳細については、前セクションの Android SDK keytool コマンドを参照してください。

Android デバイスへのアプリのインストール

  1. Android SDK Manager を起動します。Windows の場合、Android、SDK ディレクトリに移動して SDK Manager.exe を右クリックし、[Run as Administrator(管理者として実行)] をクリックします。Mac または Linux の場合、ダウンロードした Android SDK の解凍先にディレクトリを変更し、tools ディレクトリで ./android コマンドを入力します。

  2. [Android SDK Platform-tools(Android SDK プラットフォームツール)] にチェックマークをつけ、それ以外のオプションからはチェックマークをはずします。[Install Package(パッケージをインストール)] ボタンをクリックします。次の画面で [Android SDK Platform-tools, revision n.n.n(Android SDK プラットフォームツール 改訂 n.n.n 版)] をクリックし、[Accept(同意する)] をクリックします。

  3. Windows の場合、Android SDK Manager から、モバイルデバイスへのアプリのインストールに必要な Google USB ドライバをインストールします。アプリをインストールするデバイスに対応する usb_driver_r04-windows.zip ファイルをウェブ上で探します。このファイルには、Android ドライバと、モバイルデバイスのデバイス ID が格納されています。Windows 8 では、ドライバ署名の強制を無効化して、Windows に Android ドライバをインストールできるようにします。この手順に関する情報はウェブから検索してください。

  4. tools およびplatform-tools ディレクトリへのパスを PATH 環境変数に追加すると、Android の利用がより簡単になります。

  5. Android ADB コマンドでデバイスと通信を行うには、デバイスをコンピュータに接続して次のコマンドをコマンドラインに入力します:

    android update adb
    adb kill-server
    adb start-server
    adb devices  
    

注意

  • android コマンドは tools ディレクトリにあり、adb コマンドは platform-tools ディレクトリにあります(Android SDK Manager の Android SDK Platform-tools パッケージを使用して個別にインストールすることが必要です)。

  • Mac および Linux ユーザーは ./android update adb を使用してください。まずダウンロードした Android ソフトウェアの解凍先にディレクトリを変更し、ディレクトリを tools ディレクトリに変更します。

  • adb devices コマンドが成功すると、モバイルデバイスのシリアル番号の一覧が表示されます。例:

    $ adb devices
    List of devices attached 
    42424242	device
    

iOS アプリのシミュレーション

アプリのシミュレーションを行う前に、アプリを起動せずにXcode Simulator を起動します。Architect で [Run(実行)] をクリックすると、Architect によってアプリが Xcode Simulator に開かれます。

iOS アプリのシミュレーションを行う方法は次のとおりです。

  1. [Simulate on iOS(iOS でシミュレーション)] をクリックし、[App Summary(アプリの概要)] タブをクリックします。

    Apple Developer ポータルに登録したアプリケーション名とアプリケーション ID を指定します。必要に応じてバージョン文字列を変更します。

  2. [Interface(インターフェイス)] タブをクリックします。

    必要に応じてデバイスのタイプを変更したり、サポートしない向きのチェックマークを外したり、アイコンのサイズのチェックマークを外したりします。

  3. [Run(実行)] をクリックして、アプリを Xcode Simulator に表示します。

Android アプリのシミュレーション

Android アプリのエミュレーションを行う前に、Android 仮想デバイス (AVD) を作成し、Android SDK Emulator を起動します。Architect で [Run(実行)] をクリックすると、Architect によってアプリが Android SDK Emulator に開かれます。

Android アプリのシミュレーションを行う方法は次のとおりです。

  1. [Simulate on Android(Android でシミュレーション)] をクリックし、[App Summary(アプリの概要)] タブをクリックします。

    アプリケーション名と ID を指定します。[Android API Level(Android API のレベル)] を、アプリでサポートする Android レベルの最大値に変更します。エミュレータを使用するには、Android SDK Manager を使用して、作成するアプリがサポートする Android レベルのすべてを事前にインストールしておくことが必要です。詳細は、API Levels(英語)を参照してください。

    必要に応じて、バージョン文字列とコードをセットします。[Browse(参照)] をクリックして、Android SDK をインストールした場所へのパスを設定します。アプリにとって必要のない権限をすべて削除します。

  2. [Interface(インターフェイス)] タブをクリックします。

    必要に応じて、サポートしない向きのチェックマークを外したり、アイコンのサイズのチェックマークを外したりします。

  3. [Run(実行)] をクリックして、アプリを Android Emulator に表示します。

アプリの更新

[Build(ビルド)] メニューの [App Refresh(アプリの更新)] オプションでは、プロジェクトファイルを再生成します。

この機能はプロジェクトのディレクトリ内で実行され、プロジェクトの変更に応じて以下のファイルを更新します。

  • app.js
  • cmd-packages.js
  • bootstrap.js
  • bootstrap.json

プロジェクトの公開

公開を行うと、プロジェクトを配布するためにプロジェクトファイルを最適化します。プロジェクトを公開したら、ディレクトリを圧縮し、コンテンツを配布できます。

注意:公開しても、ブラウザで表示できるようにはなりません。[Preview (プレビュー)] ボタンをクリックして、プロジェクトをブラウザで表示できるようにします。

プロジェクトを公開する方法は次のとおりです。

  1. プロジェクトを保存する公開ディレクトリを作成します。

  2. プロジェクトを保存します

  3. [Publish(公開)] ボタンをクリックします。

  4. [Browse(参照)] をクリックして公開ディレクトリに移動し、[Continue(続ける)] をクリックします。

Appurify の使用(Sencha Touch のみ)

Architect 3.0 以降では、Sencha Touch 2.n アプリケーションに対し、Appurify サービスを利用したテスト環境を提供しています。Appurify を使うと、Sencha Touch アプリケーションをクラウド上にある実際のデバイス上でテストできます。

Appurify へのアクセス方法は次のとおりです。

  1. Windows および Linux:[Edit(編集)] > [Architect Settings(Architect 設定)] をクリックします。
    Mac OS:[Sencha Architect] > [Preferences(基本設定)] をクリックします。

  2. [Interface(インターフェイス)] タブをクリックし、[Testing with Appurify(Appurify でテスト)] で [Enable(有効化)] をクリックします。

  3. [Save(保存)] をクリックします。

プロジェクトを保存すると、ツールバーに Appurify ボタンが表示されます。

注意:Appurify を使用するには、Architect で自分用の Appurify アカウントをセットアップすることが必要です。「Appurify」ボタンの初回押下時に表示される Register(登録)リンクを使用して Appurify にサインアップします。

Appurify のウェブサイトで直接登録すると、待機リストに入れられます。Appurify の価格とライセンスの詳細は、Appurify のウェブサイトに記載されています。

Appurify を使用してアプリをテストする方法は次のとおりです。

  1. Sencha Touch アプリケーションを作成して保存します。

  2. ツールバーの Appurify ボタンをクリックします。このボタンは Appurify を設定の中で有効化してプロジェクトを保存していないと表示されません。

  3. ポップアップウィンドウが表示され、アプリケーションのテスト方法を指定できます。

    1. ローカルのプロジェクトファイルを圧縮して Appurify にアップロードする場合、[Via uploading project files to Appurify(プロジェクトファイルを Appurify にアップロード)] を選択します。

    2. テストするプロジェクトが公開されているステージングサイトがある場合、[Via URL(URL を使用)] を選択して、プロジェクトの完全な URL を提供します。

    3. 特別な Appurify ページに移動し、スクリプトを実行してアプリケーションをテストする場合、[Automated Testing(自動テスト)] を選択します。このページは Architect 3.0 以降をサポートしています。

    4. アプリケーションで内部的なサービス(データサービスなど)にアクセスする必要がある場合、[Tunneling(トンネル)] オプションを選択します。これについては後述します。

    5. [Launch(起動)] ボタンを押して、Architect プロジェクト用の Appurify テスト機能を実行する外部ブラウザのウィンドウを開きます。このサイトで行われる操作は Sencha ではなく Appurify によってサポートされます。

トンネルとは

トンネルオプションを使用すると、データサーバーなどの内部サービスを使用してアプリケーションをテストできます。会社のファイアウォール内にあるサービスには Appurify のテストサイトからアクセスできない場合があります。トンネルオプションを選択すると、Appurify デバイスから内部サービスにアクセスできるようにする SSL トンネルを開くスクリプトが Appurify によってローカルコンピュータにインストールされます。このトンネルは厳重に暗号化されており、安全です。

トンネルオプションの初回選択時には画面が表示され、このスクリプトと、使用するオペレーティングシステムでこのスクリプトを実行するために必要なソフトウェアをインストールできます。すべてのソフトウェアをインストールすると、[Yes(はい)] と [No(いいえ)] のボタンが表示されます。[Yes(はい)] をクリックすると、バックグラウンドでトンネルスクリプトが開始します。

トンネルスクリプトの実行中は、このスクリプトを停止するためのボタンが表示されることに注意してください。情報漏れの可能性を回避するため、テストが終了したら、このスクリプトを必ず終了してください。

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